「亀の尾(かめのお)」というお米の名前を、
最近よく目にするようになった、
という方も多いのではないでしょうか。
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亀の尾米とは、どんなお米?
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味や香りは、今のお米と何が違うの?
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なぜ“幻の米”と呼ばれるの?
この記事では、
亀の尾米の歴史・特徴・味わいを、
初めての方にもわかりやすく、丁寧に紹介します。
亀の尾米とは?
亀の尾米とは、
明治時代に誕生した、日本を代表する在来固定種のお米です。
人工的に作られた品種ではなく、
自然の中で選ばれ、受け継がれてきたお米。
現在、私たちが食べている多くの品種は、
この亀の尾をルーツに持つとも言われています。
つまり亀の尾は、
現代米の原点ともいえる存在です。
亀の尾の歴史|なぜ特別なのか
亀の尾が生まれたのは、明治時代後半。
冷害に強く、味の良い米として広まり、
一時は全国で栽培されていました。
しかしその後、
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背丈が高く倒れやすい
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収量が少ない
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機械化に向かない
といった理由から、
効率重視の時代の中で、
次第に姿を消していきます。
より多く、より安定して収穫できる品種が選ばれ、
亀の尾は「作られなくなった米」になりました。
それでも一部の農家や研究者が、
味と価値を信じて守り続けてきたことで、
今もわずかに残っています。
亀の尾は「固定種」のお米
亀の尾は、固定種です。
固定種とは、
毎年収穫した種を翌年にまいても、
同じ性質を受け継ぐお米のこと。
地域の気候や土に順応しながら育つため、
年ごと・土地ごとに、
微妙な個性の違いが生まれます。
この「揺らぎ」も、
固定種ならではの魅力です。
亀の尾米の味の特徴
では、実際に亀の尾米の味はどうなのでしょうか。
一言で言うと、
派手さはないけれど、深くて飽きない味
です。
甘みだけに寄らない、旨みのある味
近年のお米は、
「強い甘み」「もっちり感」が特徴のものが多くあります。
一方、亀の尾は、
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甘さは控えめ
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旨みとコクがある
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噛むほどに味が出る
という、
食事としてのバランスを大切にした味わい。
毎日食べても、
重く感じにくいのが特徴です。
粒感があり、食べごたえがある
亀の尾は、
粒がしっかりしていて、
適度な歯ごたえがあります。
ふっくらしすぎず、
ベタつきにくいため、
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和食
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漬物
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味噌汁
といった、
シンプルなおかずと相性が抜群です。
亀の尾米の香り
炊きあがりの香りは、
強く主張するタイプではありません。
でも、
ふたを開けたときに感じる、
やさしく澄んだ香りがあります。
冷めても香りが残りやすく、
おにぎりにすると、
その良さがよくわかります。
冷めても美味しい理由
亀の尾は、
デンプンの質の関係で、
冷めても食感が落ちにくいと言われています。
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おにぎり
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お弁当
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作り置き
にも向いており、
「後から美味しさを感じるお米」です。
なぜ今、亀の尾が注目されているのか
近年、亀の尾が再び注目されている理由は、
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食の安全への意識
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固定種・在来種への関心
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味の“原点回帰”
にあります。
効率や均一さではなく、
背景や物語を含めて食を選びたい
という人が増えてきました。
亀の尾は、
そうした価値観と、とても相性の良いお米です。
亀の尾はどんな人に向いている?
亀の尾米は、
すべての人に向くお米ではありません。
向いている人
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毎日のごはんを大切にしたい
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甘すぎない米が好き
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固定種・自然栽培に興味がある
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食後の重さが気になる
向いていないかもしれない人
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とにかくモチモチが好き
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安さ・大量消費を重視したい
亀の尾米=「基準になるお米」
亀の尾米は、
派手さや分かりやすさではなく、
静かな確かさを持ったお米です。
食べ続けることで、
「ごはんって、こういうものだったな」
と思い出させてくれる存在。
もし、
お米を選び直したいと感じているなら、
亀の尾は、ひとつの基準になるかもしれません。
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