21
2月

なぜ今、固定種のお米が見直されているのか?効率の時代から“選び直す食”へ

最近、「固定種のお米」「在来種のお米」という言葉を目にする機会が増えてきました。
少し前までは、ほとんど話題に上がらなかった言葉です。

なぜ今、固定種のお米が見直されているのでしょうか。


① 効率だけの食に、違和感を持つ人が増えた

現代のお米の多くは、

  • 収量が多い

  • 機械化しやすい

  • 味が安定している

といった「効率」を重視して作られています。

これは決して悪いことではありません。
多くの人の食を支えてきた、必要な進化です。

ただ一方で、

「便利だけど、どこか味気ない」
「食べものが“ただの消耗品”になっている気がする」

そんな違和感を感じる人も増えてきました。

固定種のお米は、効率の対極にあります。
だからこそ、今の時代に新鮮に映るのかもしれません。


② 食の“背景”を知りたい人が増えた

誰が、どこで、どんな思いで作っているのか。
ただの“商品”ではなく、“背景ごと食べたい”という感覚が広がっています。

固定種のお米は、

  • 品種の歴史

  • 受け継がれてきた物語

  • 育て続ける人の存在

が、そのまま味に重なります。

「味」だけでなく「物語」を選ぶ人が増えたことも、

見直されている理由のひとつです。


③ 画一的な味への飽き

現代のお米は、どれも一定以上に美味しく、
大きな失敗がない反面、味の方向性が似てきています。

固定種のお米は、
年ごと・土地ごとに微妙に表情が違います。

毎回まったく同じ味ではない。
その“ゆらぎ”を面白がれる人が増えてきたことも、
固定種が選ばれる理由になっています。


④ 食べること=暮らし方、という感覚

固定種のお米を選ぶ人の多くは、
食べものだけでなく、

  • 暮らし方

  • 働き方

  • 生き方

にも、少しずつ“自分の基準”を持ち始めています。

効率や価格だけでなく、
「自分は何を大切にしたいか」を基準に選ぶ。

固定種のお米は、
その感覚と相性がいい存在です。


⑤ 失われつつあるものへの気づき

固定種は、育て続けなければ消えてしまいます。
品種の多様性が失われることへの危機感も、
固定種が見直される背景のひとつです。

固定種のお米を選ぶことは、
単なる“消費”ではなく、
「残していく選択」でもあります。


まとめ|固定種のお米は“原点回帰”ではなく“選び直し”

固定種のお米が見直されているのは、
懐かしいからでも、珍しいからでもありません。

「効率だけで選んできた食を、
もう一度、自分の感覚で選び直したい」

そんな静かな変化が、
固定種という存在に向いているのだと思います。

固定種のお米は、
派手ではありません。
でも、暮らしの“基準”をそっと整えてくれる存在です。

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